歯の着色(ステイン)
こんにちは。歯科衛生士の佐々木です。
朝夕、だいぶ肌寒くなって来ましたね!
外の景色も少しずつ秋の色が濃くなって来たように思います。
今回は、歯の着色(ステイン)についてお話ししたいと思います。
当院の患者様の中にも、歯の黄ばみや黒ずみが気になる方が多いのですが、その正体は
いずれもステインと言われるものです。
歯の表面はエナメル質で覆われていますが、酸に溶けやすく虫歯になりやすい状態です。しかしそれを防御するのが唾液から作られる「ペリクル」という薄い皮膜です。
ペリクルは時間の経過と共に、エナメル質に定着しステインの元となるタンニンやニコチン、Ca、金属イオン等と結びついてステインを付着させます。
ペリクルは、虫歯の原因の酸から歯を守ってくれると同時に、ステインを吸着してしまうため、繰り返しの飲食や喫煙で少しずつ黄ばみや黒ずみとなって現れます。
ではそのステインの原因になるものをご紹介します。
▪ニコチン・タール・・・ タバコ
▪タンニン(渋み)・・・ コーヒー・紅茶・お茶類など
▪ポリフェノール ・・・ 赤ワイン・ぶどう・チョコレートなど
▪色の濃い食べ物 ・・・ カレー・キムチ・醤油など
▪その他 ・・・ 口呼吸
上記のタンニン酸は、CaやFeのような金属イオンやタンパク質等と結びつきやすいので地下水を飲用されている方は、特にステインが多く付きやすくなります。
ステインが付きにくくするためには、上記の飲食や嗜好物を控える、禁煙するなどという簡単な方法ですが実際は難しいかも知れませんね(^^;)
ただ一度ついてしまったステインは、自分では中々取れませんので、頑固なステインとなる前に担当の歯科衛生士にご相談下さい。