5回目の東日本大震災
皆さんこんにちは。
昨日は、あの東日本大震災から5年目を迎えた日でした。
今月に入りテレビや新聞で津波の映像や助かった方の談話、被災地の復興の様子など沢山放送されていましたね。
自分も5年前の震災の時を思い出しながら、ふと記憶に留めていたある新聞の記事の事が蘇りました。
ちょうど三年前の3月に読売新聞に掲載されていた記事でした。
大槌町の女性臨時職員が津波にのまれて行方不明になった話でした。
高校卒業後、バスガイドとして京都の会社に就職し、2004年に愛知県にある明治村で手紙を10年間保管し届けてくれるサービスを利用していたそうです。そしてその時、投函した10年後の2014年にご両親のところに、その手紙が届いたんだそうです。
もちろん本人は行方不明だった事もあり、さぞかしご両親は娘さんから届いた手紙には
驚きと複雑な思いがあった事と思います。何故ならその方のお父さんは、故郷の大槌町に呼び戻さなければ良かったととても悔やんでいたからです。しかし、ご両親はこの手紙を心の糧にして生きていくそうです。
医院では、毎年震災のあった3月11日、14時46分に黙祷を行います。今年もスタッフ含め患者さんにも協力していただき黙祷を行いました。
TVに合わせての黙祷でしたが、とても長く感じられました。
未だ、行方不明の方が2592人にのぼるとの事でしたが、一日でも早くご遺族の方々のところに戻って欲しいと心から願います。
そして震災から学んだ唯一の教訓は、今、自分たちが生きている事を心から感謝しなければならない事と思います。