三度目の3.11
おととい、3月11日は東日本大震災から3年目の日でした。
毎年、この時期になるとあの震災の事が脳裏に蘇ります。
大震災があったその2時46分の事でした。
ある患者さんの携帯が突然鳴り出し、あまり馴染みのないメロディで
周りの人たちに妙な違和感を覚えさせました。
その直後の事。突然、窓や建物がガタガタと音を立て地響きを伴った
下から突き上げてくるような地震がありました。
その後すぐ、全ての電気がストップしたのは言うまでもありません。
そして真っ先に、患者さんに怪我をさせてはいけない!と考え座って
いるユニットをスタッフと一緒に必死に手で押さえていた事を今でも
鮮明に覚えております。
その一昨日の3月11日は震災のあった2時46分、医院全体で黙祷を
しました。最初、私とスタッフのみでとも思いましたが、流れている
すべてのBGMを消しNHKのテレビの音に合わせ黙祷をし始めました。
そして自然とユニットに座っていた患者さんも黙祷をしていました。
とても長い沈黙でした。
黙祷が終わり、治療を再開しようと思ったら、ある患者さんの目が潤んで
いました。
あの東日本大震災は、それぞれの方々にいろいろな思いがあるのだと改めて
痛感した一日でした。
震災で亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りいたします。